読書感想 : 『人生が変わる会話術』

 

『人生が変わる会話術』 丘村 奈央子 ごきげんビジネス出版 (2016/8/25)

会話のポイントは話し方より聞き方、人との共通点より相違点にあります。

著者が提唱する会話術の肝は、話し方より聞き方、人との共通点より人との違いを重視せよ、ということです。

 

会話術というと、どうしても、周りの人を惹きつけるうまいトークをするにはどうすればよいのかという点に目が行きがちです。しかし著者は、"話し上手養成"のアプローチをとりません。また、故郷でも趣味でも、共通点があると初対面の人とでも簡単に打ち解けあえたという経験は、誰にでもあると思います。ですが、著者は共通点から会話を広げていくというアプローチもとりません。

 

「自分が気持ちよく聞ける」ことが、「相手が気持ちよく話す」状態を作り出す。つまり、然るべき聞く姿勢が相手の能動的発話を促し、会話の展開の推進力になると著者は考えます。著者は聞き方に注目します。

 

では然るべき聞く姿勢とはどのようなものかというと、著者によれば、人との共通点ではなく人との違いに注目して質問をするというものです。そもそも人は一人一人違うものです。共通点より相違点の方が多いに決まっています。したがって相違点の方がはるかに見つけるのも簡単です。その相違点に絡めて質問をしていけば、自ずと会話は続く、お互いの理解も深まる、さらに会話が弾んで行く、その上知らなかったことについての知識も得られる、という好循環が生まれるわけです。

 

私は会話は上手ではありません。お話しする機会に恵まれた方とは、色々なことをお話しさせてもらいたいと思っていながら、なかなか会話を続けられず、家に帰って後悔することが多々あります。

 

本書で言われる会話術は、自分の心がけ一つで実行に移せるものです。うまいトーク術を手に入れるよりも、はるかに実践的で現実的です。会話が苦手な私でも使えそうです。頭の片隅に入れておいて、実践してみようと思いました。

 

「人生が変わる」とまではいかなくても、少しは殻を破れたらと今密かに思っています。